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北海道 知床、摩周湖、網走ツアー ヘッダー画像

数ヶ月前から予定していた北海道ツアー。台風の影響が心配されていた9/12。天候は曇りだったが仕方がない。ビデオカメラとデジカメを両手に、いざ出発。

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  写真だけをいっきに見たい人は
  こちらからどうぞ <その1> <その2> <その3>。
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伊丹空港から女満別空港まで2時間弱。
観光では10年ぶりの北海道。少し小さな女満別空港でさっそく驚いた。なんとツアー参加者は、我々のグループのみだった。

かといって小型バスに乗り換えるわけもなく、大型のバスのまま旅に向かうことに。バスガイドさんと添乗員、運転手合わせても10人を超えないとは、すごい。添乗員さんも久しぶりだと言っていた。でも1人のお客さんのみという経験もあったことを聞いたので少し安心した。(^_^;)しばらくするとそれは快適さゆえに、うれしさに変った。

さいさき良いスタートで、我々一向は空港近くのひまわり畑に到着。今が見ごろということで、予定外のコースだ。これも少パーティーの特権(^_^;)

といっても予定が詰まっているので、15分そこそこで小清水原生花園へ。人が入れない、自然を守るという姿勢がさすが北海道といったところだ。残念ながら見ごろは少し過ぎていた。

オンネベツ川では、鮭が産卵のため必死で川をのぼっていた。手で触れるところを泳いでいたのでもって帰ろうとしたら、捕まるよ ってサトサレタ。一本釣りはできる箇所が指定されているらしい。

次はオシンコシンの滝。そういやぁ10年前はずっと上に裸足で上った記憶がある。大学の卒業旅行だっけ。

ウトロ温泉を夜、翌朝と堪能。日頃のストレスを解消するには食事込みで最高だった。酒を飲んだくれた後の水も冷たくて気持ちいい

翌日は朝から風が強い。朝から知床観光船 おーろらに乗った。
ウトロ港を出発し、硫黄山までの1時間半をゆったり渡る旅だ。途中、日本最後の秘境と呼ばれる岬や岩、滝などが見え、人間の作ったテーマパークでは決して味わえない
自然パワー満載だ。そして何よりもかっぱえびせん。かもめが餌をもらうために数百匹が船を追いかけてくる。

ものすごい食欲!!次から次へとかっぱえびせんを奪いとるカモメ。

猛スピードでやってきて、付近で失速。強い風を背に受け、ホバリングでスピードを調整する。餌を奪取後はしばらく海上で休み、また猛スピードでやってくるといった流れができている。この間、シャッターチャンスはいくつもあるので、コンテスト向きの被写体かも知れない。(^_^;)

後半、少し雨は強くなったが耐えれないほどではなかった。後で聞いた話であるが、午後からの船は台風の影響で出向中止となった模様だ。うーんついている。


その後はネイチャーガイドといっしょに、プレペの滝と知床五湖を見学。ネイチャーガイドとは、散歩中、木々や花など豊富な知識で、我々を案内してくれるという職業。元大阪のお菓子企業に勤めていたということもあって、話が弾んだ。途中、餌付けされていないため近寄らないはずの野生の鹿に出合った。ラッキー。

熊が出るというのは脅しでなく、ほんとだから怖い。これも後で聞いた話だが、我々の後のツアー客は熊が出たため、本散歩は中止になったそうだ。またまたついてる。いや撮影できなかったのはついていない??

餌を与えたり、自然の木や花、葉っぱをもって帰ってはいけない。餌については、熊が餌がもらえると思って近づくからだそうだ。

知床五湖も懐かしい。途中、変わり果てた木の説明を受けた。鹿が食べたり角を磨こうとしてサイドがはがれた木。キツツキが巣を作るため、穴を掘られた木。大きなアリを食べようと、熊がをなぎ倒した木など、周辺を見るだけでさまざまなことがわかるらしい。原生林なので、当たり前の生態系が残されている森なのだ。ちなみに鹿の糞は、夏冬で全然違うということも知った。こういった発見が楽しいツアーではあったが、時間の関係で残念ながら2湖しか周らなかった。(10年前は自分達だけだったのと、そもそもツアーじゃなかったので、全部周った。でもネイチャーガイドがいなかったので、何気に周っただけ。)

ツアーは斜里や摩周湖と続く。
次第に風が強まり、雨も目立つぐらいになってきた。バスから見ただけでもうダメだと解る。そういやぁ、摩周湖は3度目。だけどまともに見えたことないなぁ。でもリスはかわいかったなぁ。あまりにも天気が悪いので、店から誰も外に出ない。このため、餌をもらってないリスが近寄ってきたのである。


まぁ摩周湖がきれいに見えると女性は婚期が3年遅れる、男性は出世が遅れるという伝説があるので良しとしとこ。(^_^;)

この日最後の旅先は硫黄山。その名の通りくさい。このにおいも記憶に残っている。夕方4時を過ぎていたということと、小雨が降っていたということで、既に客足は少なくなっていた。我々も毒ガスの威力から逃げるべく、さっさと売店に逃げ込んだ。売店ではゴルフクラブでこっちの頭をカチ割ろうとしていたアライグマを発見。じっくり構図を練っていたら、撮ったら買ってね。って笑顔で店員に言われた。値段を見たら10数万円、ヒエーーって逃げだした。(^_^;)

この日の宿は料理がすごかった。カニずくし という珍しいパターンでとても驚いた。さすがユースから2度の変身を経て、ホテル化しただけのことはある。(おかみに聞いた)


最終日。心配していたタイフーンは我々が寝ていたころに去っていた様子。北海道でも夏日和となった。やはりついている。朝一は能取湖のサンゴ草。看板を見ると日本一のサンゴ草群落地とある。見事な赤色だ。

そして網走。初めて訪れる一番楽しみにしていた場所だ。網走初心者の私は、ビデオカメラとデジカメとたいそうな荷物を抱えている私は捕まらないか、始終ヒヤヒヤしていた。博物館化しており、そういう機構はないというのに(^_^;)
その網走で、かつて一人だけ脱獄を成功した人がいたそうな。
ちなみにその風景が博物館には残されている。

今でこそ、網走は5年ぐらいまでの軽犯罪のみ収容らしいが、昔の話を聞くと恐ろしい。(重い犯罪を犯した受刑者が旭川にいるらしい)

ガイドさんの話によると、北海道の主要道路はほとんど受刑者が造ったらしい。道路造りのコストパフォーマンスアップのため、犯罪者なら適任と過酷な労働を強いたらしい。逃亡防止の数キロのおもりと、長距離の移動、さらに重労働によって病気になる人間も多く、そのまま埋められ道路になっているという話は鳥肌が...

最後はオホーツク流氷館へ。この地域では毎年1月になるとアムール川から流氷の本体がやってきて、一面を氷が覆う。施設ではマイナス18度の中を体験、さらに保管した流氷に触れることでシーズンオフでもそれが体験できた。マイナス18度には自分だけ無理して半そでで入った。タオルも凍った。後悔した。

また、流氷に生息するプランクトンを食べるクリオネもじっくり見ることができた。残念ながら写真撮影は光で死んでしまうということで、あきらめた。

なんだかんだで、楽しい3日間だった。
知床の見所は月が変わってもたくさんあるので、また行ってみたいとおもわせてくれた。特にほんとの流氷をこの目で見たいなぁ。

 

◆取材日時:2003年9月12日(金) から3日間
◆撮影場所:北海道 知床、摩周湖、網走、その他

 

 

ご参考

現在、我々が訪れた北海道知床国立公園で、観光客と野生生物との共存が課題になっているらしい。特に大きいのはヒグマとのつきあいかた。

9/22、斜里町の川にヒグマが姿を現し、観光客との距離は30mだったらしい。自分たちが行ったのが9/12だから かすっている。(^_^;) 過去には10mまで近づいた例もあるとのこと。

上記写真にもあったが、熊がアリなど餌探しでかじった木はあちらこちらで見られる。そういやぁ、国立公園内お土産屋で、熊威嚇のためのグッズが売られていたことを思い出した。ネイチャーガイドに案内されたコースは、午後から熊出現(道の真ん中でウーウーうなっていたらしい)により中止になったということも思い出した。

確かに観光で訪れる人は、写真を撮る為だったら、餌を与えるかもしれない。しかし、地元の人はそのあおり(熊やシカが人に慣れて、家庭菜園や人を襲ってしまう。立ち入り禁止になると観光客が減る等)を受けることを我々は忘れてはいけない。

今回、遭遇した蝦夷シカもオスの角は恐ろしい。ハクセイを触ったがなかなか重厚感があって、所有欲を掻き立てられる じゃなくて(笑)、これで突かれたらひとたまりもないだろう。

さらに、現在は世界遺産への登録へも微妙に絡んでいる。環境省と林野省検討会が、知床を世界自然遺産の登録候補地に選定。2003年1月 世界遺産委員会事務局に推薦すると発表した件。(2005年6月にパリで決議)

理由は大きく次のとおり。

・リマフクロウなど国際的な希少種を含む多用な生態系を形成

・海岸部から山地まで原生低な自然植生が残されている

・流氷ができる海域として世界で最南端

 

 

自然を残すことは必須だけど、人間がそこに観光でやってくる限り、問題はなくならないのかもしれない。少なくとも、興味本位で餌をあげるのだけはやめておこう(^_^;)

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