祇園祭　山鉾巡行探検

------------------------------------------------
　　写真だけをいっきに見たい人は
　　こちらからどうぞ　＜その１＞　＜その２＞。
------------------------------------------------

京都の夏といえば、祇園祭。京都っ子でなくとも、世界各地から人が集まる祭り。とは知っていながら、今まで一度も行ったことがなかった。平日の早朝から始まるイベントにサラリーマンはきっと行けないからである。と書いても、きっと祭り好きは関係ないでしょうが。

実は前職のSE時代、京都烏丸御池にあるお客さんのところで、仕事をすることがあった。しかもこのシーズンに。この時は早く仕事を終わらせて、にぎやかな町にくり出していった。それでも夕方がメインの宵々山、宵山といった行事にかろうじて出かけたぐらい。

それが、今はある程度　自由がきく身。さらに、一眼レフデジカメのおかげで？　誘惑がおこる。そこで一番見所が多い山鉾巡行に出かけることにした。と思ったら急遽、お客さん先へ午後４時から打ち合わせが決定。

それでもあきらめきれず、14時をデッドラインとして決行することに決定。(^_^)
さすがにお客さん先へ、私服で行くわけにもいかないので、少し暑苦しさを覚悟しながら、スーツを着る。ただ、上着は打ち合わせ以外に不要なのでかばんに。さらに打ち合わせグッズ、デジカメ（レンズ計２本＋レンズ保護用プチプチ袋）を押し込んだ。

このかばんに、カメラと仕事グッズをを仕込んで。	現地で買った ちまきも この中に。 もちろん無理やり押し込んだ。

JR京都駅を下車し、地下鉄出口を四条か御池かで悩んだ。しかしもう既に９時前後だったため御池にした。事前にネット調査で、四条 河原町は絶対込むと書いてあったからだ。撮影できないぐらい混雑したら、貴重な限られた(^_^)時間が無駄になるし。

御池通りに面した場所は、ぼつぼつと人が、集まっていた。
少し歩いて、昔通っていたお客さんのビル前を通る。懐かしい(^_^)
「祇園祭の時にはうちにおいで」　と言われていたが、さすがに今は無理だろう(^_^)

近くのコンビニで、「11時半ごろに山鉾はやってくる」との予定を聞いた。 じゃあ　それまでは、その辺をうろうろしてみることにする。いつの間にか新町通にさしかかった。町は既に準備が進んでいて、カメラを構える人や見物人　たくさんの人が脇にいた。なんかわくわくする。さっそくパチパチ撮らして貰った。こっちはスーツ着てるので、顔はともかく、服装は怪しくはない。きっと仕事で撮影してる思われてたかも。

周辺うろうろ。祭りの準備が進む。

そのときに、上で少し書いた　ちまきを買った。500円だった。

最初、昼ごはんにしようと思っていたが、どうも違ったようだ。買った後、大声で売り子が言っていた。きっと食べようとして文句が出たのかもしれない。あぶないあぶない　危うくおもろいネタをまた作ることになるところだった。無知怖し(^_^)

ということで このちまきは、疫病災難除のお守りで、食べるものではないらしい。一年間玄関につるすらしいです。京都祇園祭で期間限定でしか手に入らないこの「ちまき」は、非常に貴重で贈り物として喜ばれるもの　ということも後で知った。

紙に書かれていた内容

祇園祭のちまきは身を清め　無病息災を祈る神符です。 昔、すさのおのみこと（八坂神社神）が旅の途中に難渋しておられたとき、蘇民将来の家で受けた暖かいもてなしに大変喜ばれ、その返礼として蘇民将来の子孫には疫病の厄を免じさせようと約束をされました。そのしるしとして芽の輪を腰につけたのが、ちまきの起こりといわれています。京都では、このちまきを玄関入口上に１年間飾り、厄難消除を祈願します。

ひととおり散歩して、新町御池に戻ってみると、既にたくさんの人が待っていた。ヤベッ　場所がない。慌てて道路に面した有料席のすぐ後ろを確保した。１１時半まで１時間あった。有料席にはまだまだ人はいなかった。当然といえば当然。有料席をおさえている人はぎりぎりまで、のんびりしているんだろう。

１１時になると、そこには団体がどかどかやってきて、埋まってくる。げぇー１００％おばさんだ。みんな、ツアーでもらったらしい帽子をかぶっているので、誰が誰がわからない状態になっている。量産型おばさんなのだ。そんなこんなで、びっちり埋まったちとうるさい(^_^)おばさんにまぎれて、山鉾巡行を待った。

そうこうしていると、先頭がやってきた。
もう無我夢中でシャッターを押した。なぜか、途中救急車が鉾を追い越すハプニングもおこった。

ひとついやなことがあった。早くから席を確保しているのにも関わらず、途中、場所を奪われたのだ。イスのような突起物が等間隔にあって、そこに私はいた。これで前の見物客がどんなに背が高くて、立ち見見物したとしても、これにのぼることでハイアングル撮影ができる　と考えていたのだ。始まるまではイスに座っていたが、始まるとともに、イスから立ち上がっていたため、その隙にカメラマンが立っていたのだ。思わぬ出来事でびっくり。

しばらくならいいや　と寛大な私は我慢していたが、いっこうに去らない。頭にきて足の上に座ってやったが、気が付かない。もういいやって思って、そこを離れた。離れるときに、そのカメラマンに注意した。彼は何も悪いことしてない顔で、きょとんとしていた。それにしても(~_~;)

とはいえ、最高の天気で最高の祭りを堪能した。
最後に 新町通を伝って、山鉾を追っかけることにした。
ネットでは、こっちの狭い通りのほうが迫力があっておもしろい　と書いてあったからだ。ほんとうに便利な世の中。

そうして、最後の写真を撮った。

やっぱ京都はおもしろい。平日の会社であっても、ビルから身を乗り出す社員のおおいこと多いこと。京都全体で祭りを盛り上げているのが素敵だ。

今回はあくまでも、祇園祭の一番メジャーな部分を見ただけなので、もっと歴史を勉強して、より深いところに潜入したいと思った。